肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
乳癌根治術24年後に肺転移を診断し切除した1症例
藤原 清宏桑原 修土肥 英樹花田 正人田口 鐵男藤田 昌英
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 28 巻 7 号 p. 889-894

詳細
抄録
66歳女性.1984年某病院で左下葉S6に異常陰影を指摘され, 結核腫として治療されたが増大傾向あり.当院に1986年8月入院気管支鏡で左B6に腫瘍を認め, 粘液癌と診断.既往歴に1963年乳癌根治術あり.両者が同一の粘液癌であることから乳癌肺転移が考えられた.一側肺単発で他に遠隔転移がないため, 9月11日左下葉・気管支管状切除を施行した.乳癌根治術24年後に肺転移を診断し切除した症例は極めて稀である.
著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top