肺癌
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著明な石灰化を伴った胸壁原発Castleman病の1治験例
藤 勇二磯辺 真武田 仁良掛川 暉夫
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1989 年 29 巻 3 号 p. 293-298

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抄録

67才, 女性, 胸部写真で左上肺野に石灰化を伴う腫瘍陰影を指摘され, 前胸壁腫瘍の診断で腫瘍摘出術を行い, 病理学的にCastleman病 (hyaline-vasculartype) の診断が得られた1例を報告する.Castleman病は一般に縦隔, 肺門部に好発するとされ, 胸壁より発生したものとして本例は本邦3例目である.また本腫瘍は石灰化を伴うことが知られているが, 本例の如く著明な石灰化をみた報告例は少なく, 本例は本邦2例目である.

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