剖検症例における肺癌を含む重複癌の検討

南部 静洋; 岩田 猛邦; 種田 和清; 郡 義明; 田口 善夫; 富井 啓介; 三野 真里; 柚木 由浩; 市島 國雄; 小橋 陽一郎

doi:10.2482/haigan.31.359

剖検症例における肺癌を含む重複癌の検討

南部静洋, 岩田猛邦, 種田和清, 郡義明, 田口善夫, 富井啓介, 三野真里, 柚木由浩, 市島國雄, 小橋陽一郎

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ジャーナルフリー

1991 年 31 巻 3 号 p. 359-365

DOI https://doi.org/10.2482/haigan.31.359

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抄録

肺癌359例の剖検症例についてWarren & Gatesの定義により重複癌の臨床病理学的検討を行った.肺癌を含む重複癌は38例で肺癌剖検例の10.6%に認められた.肺癌を含む重複癌に合併した悪性腫瘍は前立腺癌: 12例, 胃癌: 11例, 肺癌: 7例が多かった.重複癌は全肺癌症例に比較し高齢者, 男性に多かった.重複癌38例中19例は剖検時に重複癌と診断されており, 潜在癌の頻度も高いが, 肺癌の診療に際し重複癌の存在には留意する必要がある.

責任著者(Corresponding author)

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