肺癌
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肺門リンパ節切除により発見された原発不明小細胞癌の1例
磯辺 真山内 祥弘枝国 節夫篠崎 広嗣小松 滋掛川 暉夫
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1993 年 33 巻 2 号 p. 269-273

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抄録

健診で胸部異常影を指摘され入院. 精査の結果, 肺門リンパ節腫大が疑われたが他臓器に腫瘍病巣を認めず手術を施行した. 手術所見では肺に異常はみられず, 腫瘍は中下葉間の肺門リンパ節であり, 術後の病理組織学的検索で小細胞癌のリンパ節転移の診断が得られた. しかし術後の検索でも他に腫瘍病巣は発見できず原発不明であり, 本症例はきわめて希なTONIMO肺癌と考えられた. 現在術後約7カ月経過しているが再発なく健在である.

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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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