肺癌
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薬剤耐性肺癌細胞株の膜抗原の変化とLAK細胞感受性
高橋 敬治近藤 和也斎藤 勢也鎌村 好孝一森 敏弘日野 直樹先山 正二住友 正幸宇山 正門田 康正
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1995 年 35 巻 1 号 p. 35-41

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抄録

ヒト肺小細胞癌細胞株野生型 (N417-wild type) よりcisplatin (CDDP) 耐性細胞株 (CD-5), etoposide (VP-16) 耐性細胞株 (VP-4) を作成した. これらの細胞の膜抗原ICAM-1 (CD54), LFA-3 (CD58), HLA-DR, HLA-ABC発現率と健常人より得られたLAK細胞に対する感受性を測定した.
野生型とCD-5, VP-4ではCD54, CD58, HLA-DR, HLA-ABCの発現率が変化していた. 一方, CD-5, VP-4のLAK細胞に対する感受性は野生型のLAK活性に対する感受性に比して有意に高かった (p<0.01, p<0.01).
以上より, 今回作成した薬剤耐性肺癌細胞株は耐性獲得によりLAK細胞に対する感受性を増し, これにはCD54, CD58が重要な役割を果たしている可能性が示唆された.

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