国立がんセンター中央病院放射線診断部
2002 年 42 巻 7 号 p. 681-685
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単純X線写真での各種肺縦隔接合線はそのすべてが常に観察できるとは限らないが, 肺縦隔接合線として観察可能な場合, その異常を的確にとらえることで肺縦隔境界面近傍における病変の存在診断に寄与する. また肺縦隔接合線の異常所見をとらえることで単純X線写真での縦隔リンパ節腫大の診断を可能にする場合があり診断的価値が高い. さらにこれら肺縦隔接合線の変化でとらえることのできる腫瘍病変に対しては, 逐一CTを撮影することなく単純X線写真で簡便なモニタリングが可能であり, 臨床的有用性が高い.