2003 年 43 巻 7 号 p. 979-982
パクリタキセル+カルボプラチン (PCb) vsビノレルビン+シスプラチン (VC) の比較を含んだ試験で費用に関する報告は少なく, SWOG (Southwest Oncology Group) によるSWOG 9509の研究とItalian Lung Cancer Projectによるゲムシタビン+シスプラチンvs VC vs PCbの比較試験がある. SWOGの研究ではPCbはVCに比べ有意に高価であり, この差は殆ど薬剤費によるものであった.イタリアの研究においてもPCbの総費用平均額および1コースにおける費用はが一番高くついている. これらの事実にも拘らずPCbがよく使用されるのは毒性や利便性などの理由によるものと思われる.