1969 年 9 巻 3-4 号 p. 11-19
原発性肺癌にみられるバチ状指および肺性肥大性骨関節症の発症機構を考察することを研究の目標とし, 先づ種々の肺疾患, 肺癌における性別, 組織型, 臨床初期における出現頻度を調査し, 次に動脈血O2飽和度, 尿中17-OHCS, 17-KS, 17-KS分画, 血漿11-OHCS, 尿中gonadotropinとestrogen, 成長ホルモンとの関連の有無を検討し, 更に迷走神経切断の効果を観察し, 得られた成績を綜合して発症機構を考察した.