2026 年 95 巻 2 号 p. 39-46
目的:本研究は、ハンセン病療養所A園の不自由者棟(以下「センター」)において、看護師と介護員が連携・協働していく過程で感じる困難と、対処行動について、双方の視点から明らかにすることを目的とした。
方法:A園のセンターに勤務する看護師(看護師長除く)および介護員を対象に、自記式質問紙調査を実施した。自由記述による回答内容をコード化し、意味内容の類似性に基づいてカテゴリー化を行った。
結果:看護師が感じる困難は【すれ違う方向性】【伝わらないもどかしさ】が抽出され、対処行動としては【アンビバレンスな感情に伴う行動】【揺らぐ感情をあきらめることで自分を保つ】が示された。介護員が感じる困難は【活用されない個人が持つ情報】【関心の違いによるもどかしさ】が抽出され、対処行動としては【資格の違いを意識した行動】【入所者が望む環境改善に向けた自身の変化】が示された。
結論:看護師と介護員の連携・協働を促進するためには、互いの価値観を認め合い、互いの役割を理解しながら学びあえる関係性の構築が重要である。