日本ハンセン病学会雑誌
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メキシコにおけるハンセン病事情
ロペスロア ロシオイベッテモリス マリーファフティス
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2006 年 75 巻 1 号 p. 51-58

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抄録
メキシコへのハンセン病の伝播はスペイン人の渡来以前と考えられる。更なる検証が必要なものの、モンゴロイドの移動とともに伝播したとする説が提唱されている。最初のハンセン病病院が1521年から1524にかけてスペイン人によって開設された。1960年代には活発なハンセン病対策が実施された。多剤併用医療法は1989年より実施されている。1994年に国レベルでのWHOによるハンセン病制圧目標を達成したが、2004年では、中部の2州に依然として多くの新患が見出されている。ルチオ現象はメキシコの医師によって始めて報告されたが、現在国内におけるハンセン病の研究は、極限られた研究者によって行われているにすぎない。
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