高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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特別報告
標準注意検査法 (CAT) と標準意欲評価法 (CAS) の開発とその経過
加藤 元一郎注意·意欲評価法作製小委員会
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2006 年 26 巻 3 号 p. 310-319

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抄録

日本高次脳機能障害学会 (旧 日本失語症学会) Brain Function Test 委員会—注意·意欲評価法作製小委員会は,標準注意検査法 (CAT : Clinical Assessment for Attention) と標準意欲評価法 (CAS : Clinical Assessment for Spontaneity) の開発をほぼ終了した。この 2 つの検査は,脳損傷例に認められる注意の障害や意欲·自発性の低下を臨床的かつ定量的に検出·評価することを目的としている。この報告では,CAT と CAS の概要を示し,信頼性の検討,健常例データの集積と加齢変化の検討,脳損傷例データの解析,カットオフ値設定などの標準化のプロセス,および CAT と CAS のプロフィール用紙などを簡単に紹介した。

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© 2006 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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