2022 年 42 巻 2 号 p. 165-169
2018 年 12 月, 「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中, 心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」が成立され, 脳卒中や心筋梗塞などの循環器病の予防推進などが図られることとなった。同法の施行により都道府県では循環器病対策推進協議会 (以下, 協議会) が設置され, 現状に応じて循環器病対策推進計画が立案される。山梨県言語聴覚士会 (以下, 当会) としては脳卒中・循環器病による心身機能の障害により活動や社会参加が制限されている方々へのリハビリテーション (以下, リハ) に従事している言語聴覚士などリハ専門職 (理学療法士・作業療法士) の協議会への配置を求める活動を 2019 年より行ってきた。2021 年度より開催されている協議会にリハ専門職 1 名の配置が決まり, 意見の提出が可能となった。当会から山梨県に提出した意見の内容をふまえ, 協議会にリハ専門職が配置される意義について考える。