高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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シンポジウム : 感じられない, 感じてしまう, 違って感じる─視覚─
発達性相貌失認を呈した症例の心の声を聴く
藤本 寛巳寺川 智浩平山 和美玉井 顯
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2023 年 43 巻 2 号 p. 156-160

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抄録

  発達性相貌失認は, 視力や知能, 注意, 記憶などには問題がないにもかかわらず, よく知っている人の顔を見ても誰であるかわからなくなる症状である。原因となる器質的脳損傷はなく, 画像検査上でも異常所見は認められない。発達性相貌失認を呈した 3 症例を紹介し, 相貌認知機能, 表情認知などを比較した。また, 幼少時から現在までの体験や心情についてインタビューを行った。3 症例とも職場の理解など社会生活を営むうえで多くの問題が残されており, 発達性相貌失認の存在と不自由を理解してもらうための啓発が最も重要であると思われた。

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© 2023 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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