人間生活文化研究
Online ISSN : 2187-1930
短報
Perception of neck ring wear using SD Method
Atsuko ShimodaSeiji Ohsawa
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2017 年 2017 巻 27 号 p. 638-644

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抄録

ミャンマーの最も奥地であるカヤー州のタイ国境に近い4つの村に,カヤン人がいる.カヤン人の女性には今もなお首輪装着という習慣が残存している.

3kgにもなる重く,長い首輪をつけて,日常を送り,しかも生涯を通じて行っている.この奇妙な習慣を外部世界の人々は非常に奇異に感じている.では,なぜ彼女たちは首輪をつけるのか?意味するところは何か? この研究ではこの問いに答えるために,30対の対照的な言葉を用いるSD法(semantic differential method)を用いて,その意味を探索した.比較のために,首輪をつけた群,首輪をつけない群の女性群と男性群の3群にインタビューをした.その結果,首輪装着者が首輪を誇らしく,好ましく,そして美しい装飾品として身体の一部のようにイメージしていることが明らかになった.

文化とは非常に相対的である.カヤン女性の奇習は彼女らにとって奇習ではなく,美しい身体を飾る身体の一部であるという解釈が成り立つ.

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© 2017 大妻女子大学人間生活文化研究所
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