京都民俗学会
2018 年 2018 巻 28 号 p. 4-13
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従来,裏返し構造は,異郷訪問譚にみとめられる構造上の特徴とされてきた.本稿では,異郷訪問譚ではなく,そもそも物語とは言えないテキストである,「お悔やみの手紙」をテキストに,裏返し構造がみとめられるかの調査を行った結果,当該テキストが裏返し構造により構成されていることが明らかになった.併せて,本稿では,手紙という形式に異郷訪問譚的な性質があることにより,裏返し構造が発現するという仮説を提示した.
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