2018 年 2018 巻 28 号 p. 488-492
本研究では,インターンシップの教育効果にはアクティブラーニングに関連するものが含まれていると位置づけ,参加者の満足度や社会人に求められる資質・能力といった従来の研究で扱われてきた変数だけでなく,多様な側面(アクティブラーニング(外化)尺度,学業と職業の接続に対する意識)からインターンシップの教育効果を明らかにすることを目的とした.大学生を対象としたプレ・ポスト調査を行い,分析を行った.その結果,アクティブラーニング(外化)尺度については,インターンシップの参加前後で有意な変化は見られなかった.一方,学業と職業の接続に対する意識や社会人に求められる資質・能力に関しては,インターンシップの参加前よりも参加後の方が有意に得点が上昇していた.インターンシップへの参加が学業と職業の接続意識を高め,自身の自信を高める可能性が示唆された.今後は,インターンシップのプログラムや参加者の参加動機等によって分類した上で,教育効果を見ていくことにより,学生,大学,企業の三者にとって有益なインターンシップのあり方を考えていくことが重要であろう.