2018 年 2018 巻 28 号 p. 97-105
正課外のキャリア教育プログラムである大妻マネジメントアカデミーは,学生への教育機会の増加を目的に2016年度に学生がスマートフォンやパソコンを使用するeラーニングによる講座を開始した.その後,eラーニングによる講座を増加させ,2017年度には「時事問題・一般常識対策講座」「英単語クイーン」「英単語テスト」という3つのプログラムを実施した.eラーニングがシステムとして備えているLMS(Learning Management System)により学習状況が可視化されることになった.定時に問題が送られてくるプログラムでは学習の習慣化が定着する一方,主体的に取り組まなくてはならないプログラムでは学生の離脱が起こり,学習の可視化がネガティブに作用するケースも見られた.今後は学生の意欲に応じたeラーニングシステムの機能改善が必要である.