人間生活文化研究
Online ISSN : 2187-1930
ISSN-L : 2187-1930
報告
学習を可視化するeラーニングの実証的取り組みの報告
―大妻マネジメントアカデミーにおける実践―
井上 俊也
著者情報
キーワード: eラーニング, 可視化, LMS
ジャーナル フリー

2018 年 2018 巻 28 号 p. 97-105

詳細
抄録

 正課外のキャリア教育プログラムである大妻マネジメントアカデミーは,学生への教育機会の増加を目的に2016年度に学生がスマートフォンやパソコンを使用するeラーニングによる講座を開始した.その後,eラーニングによる講座を増加させ,2017年度には「時事問題・一般常識対策講座」「英単語クイーン」「英単語テスト」という3つのプログラムを実施した.eラーニングがシステムとして備えているLMS(Learning Management System)により学習状況が可視化されることになった.定時に問題が送られてくるプログラムでは学習の習慣化が定着する一方,主体的に取り組まなくてはならないプログラムでは学生の離脱が起こり,学習の可視化がネガティブに作用するケースも見られた.今後は学生の意欲に応じたeラーニングシステムの機能改善が必要である.

著者関連情報
© 2018 大妻女子大学人間生活文化研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top