日本造血細胞移植学会雑誌
Online ISSN : 2186-5612
研究報告
チロシンキナーゼ阻害薬時代の慢性骨髄性白血病に対する同種造血幹細胞移植の治療成績
川島 雅晴矢野 真吾齋藤 健横山 洋紀町島 智人島田 貴矢萩 裕一小笠原 洋治杉山 勝紀髙原 忍南 次郎神山 祐太郎勝部 敦史鈴木 一史土橋 史明薄井 紀子相羽 惠介
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7 巻 (2018) 1 号 p. 9-16

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抄録

 チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)時代に同種造血幹細胞移植を受けた14例の慢性骨髄性白血病(CML)患者の治療成績を解析した。年齢の中央値は42歳(20-66歳),移植時病期は第1慢性期(CP1)が3例,第2慢性期(CP2)が8例,移行期(AP)/急性転化期(BP)が3例で,2例に血縁骨髄,1例に血縁末梢血幹細胞,4例に非血縁骨髄,7例に臍帯血を移植した。移植後の3年全生存率(OS)は71%で,病期別の3年OSはCP1 67%,CP2 75%,AP/BP 67%(P=0.925)であった。またBPで発症した6例はTKIの投与により全例CP2が得られ,3年OSは83%であった。TKIの登場により,BPで発症した患者の移植成績が改善される可能性が示唆された。

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© 2018 一般社団法人 日本造血細胞移植学会
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