大阪大学
2003 年 12 巻 p. 97-108
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
本稿では、シンポジウムで問題となった歴史的事実としてのコロニアリズムとメタファーとしてのコロニアリズムの重層化を示す例として、大正期の教育学における最重要人物の一人であり、朝鮮における植民地教育政策にも深く関わった教育(学)者、澤柳政太郎の教育学と教育実践を取り上げる。ここでは特に、行為の結果を反事実的に行為の前提として先取りする教育行為と植民地における異文化否定としての同化政策との構造的類似性を明らかにし、そのことを通じて我々の教育の日常に潜む危険性を指摘する。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら