目的:受診行動の実態や年代による特徴,および受診行動に影響を与える要因を明らかにする.
方法:2010年8月~2012年1月に青森県内の医療機関・健診センターで子宮頸がん検診を受診した20歳以上の女性で同意の得られた対象者に無記名式調査用紙を配布し,対象者の背景・受診実態・健康感を調査した.
結果:回収した1,287名のうち,すべての項目に回答した1207名 (有効回答率93.4%) を分析した.年齢は20~76 (平均37.2),75%が検診制度を利用し定期的に受診していた.定期受診者の背景は,就業者が有意に多かった(p <0.05).年齢が高くなるほど定期受診者の割合が多かった.20代は初回受診者が有意に多かった (p <0.05).対象者の主観的健康感および内的健康統制感は高かった.受診行動には年代や背景これまでの受診経験が影響していた.
考察:受診者の背景や年代に応じた支援は,初回受診を促し継続的受診を可能にすると推察された.