植生史研究
Online ISSN : 2435-9238
Print ISSN : 0915-003X
縄文時代以降のクリ (Castanea crenata SIEB. et ZUCC.)果実の大型化
南木 睦彦
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1994 年 2 巻 1 号 p. 3-10

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抄録
日本の縄文時代以降の14遺跡から産出する未炭化のクリ(Castanea crenata)の果実の大きさを調べた。縄文時代早期(約9300yBP)のものは現在の野生のものと同様の大きさである。縄文時代前期から中期(約6000~4000yBP)にかけて大きくなる。縄文時代後期から晩期(約4000~2250yBP)にかけて,野生の倍ほどの大きさとなり,現在の栽培品種に匹敵するものが現われる。
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© 1994 日本植生史学会

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