植生史研究
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淡路島の後期鮮新世堆積盆地における植物の生育地
百原 新水野 清秀
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1999 年 6 巻 2 号 p. 49-62

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抄録
これまでの大阪層群の上部鮮新統植物化石層序を補足するとともに, 当時の植物の生育地を復元するために,淡路島の大型植物化石群を検討した。淡路島の大阪層群の基底部を構成する愛宕累層下部からは,日本からの絶滅種が多産する。この中には,泉南地域の大阪層群の基底部を特徴づけるチャンチンモドキやチャセンギリ属が含まれる。淡路島の上部鮮新統での植物化石の層位的産出状況は,泉南地域とよく類似している。植物の生育地を復元するために,植物化石群含有層の堆積相を泥炭層,塊状シルト,葉理の発達した砂層の3つに区分し,化石の産出状況を比較した。泥炭層に含まれるスイショウ,ヒシ属,スイレン科は沖積平野の後背湿地に生育し,塊状シルトに多く含まれるメタセコイア,ヒメシャラ,セコイア属,イヌカラマツは沖積平野の自然堤防とその周辺の湿地に分布していた。一方,葉理の発達した砂層内に多く含まれるトウヒ属バラモミ節,ツゲ,ヒメブナは堆積盆周辺の扇状地や山地斜面に生育していたと考えられる。
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© 1999 日本植生史学会

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