2016 年 27 巻 p. 71-80
兵庫県養父市御祓山地域の石灰岩礫岩の転石に含まれる石灰岩の細礫~中礫32 サンプルから先キャピ タニアンの有孔虫類が識別された.これらの石灰岩片は砂質基質の礫岩に密または疎に産し,Lepidolina kumaensis 化石群を産する石灰質な泥質基質のものとは異なる.それらはペルム系舞鶴層群中部層に由来 すると考えられる.有孔虫群集の組成から,下部三畳系夜久野層群の基底礫岩( 舞鶴層群を傾斜不整合に被 う) 由来と以前考えられた2 サンプルを含め,これら20 ンプルのおおまかな地質年代は決定・類推される. それらはビゼアン後期,サープホビアン後期~バシキリアン前期,バシキリアン後期,モスコビアン中期, グゼーリアン前期,アゼリアン後期,アーティンスキアン,ワーディアン後期の8 つの年代グループにま とめられる