目的:本研究は,「生活基盤としての地区/小地域」(以下,小地域)を対象とした親子保健活動における公衆衛生看護技術を明らかにすることを目的とした.
方法:対象は地区活動に関する条件を満たす4市の保健師とし,半構成質問紙による面接調査を行った.逐語録から地区における親子保健活動技術を抽出し分類した.本研究は,北海道大学大学院保健科学研究院倫理審査委員会の承認を受け実施した.
結果:地区を対象とした親子保健活動技術は,【生活基盤としての地区/小地域での親子保健に関する情報収集・アセスメント】【生活基盤としての地区/小地域での親子保健に関する活動計画・評価】【生活基盤としての地区/小地域での親子保健に関する活動展開】の3つ技術に分類され,大技術項目21,中技術項目94が抽出された.
考察:本研究の結果,「生活基盤としての地区/小地域を対象とした親子保健に関する公衆衛生看護技術」が明らかなった.今後,親子保健に限定しない公衆衛生看護技術の抽出が課題である.