2008 年 2 巻 1 号 p. 195-199
新しい地域産業の育成を目指して、つくば市を中心とした中小企業が結集し、つくば高圧食品技術研究会が平成16年に発足した。この研究会の目的の一つは、従来、大手食品企業のみが生産に利用していた高圧技術を、中小の食品企業が使えるようにするため、安価な高圧加工装置を製作することである。この活動の中で、つくばに拠点を置く独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所とともに、農林水産省の「先端技術を活用した農林水産研究高度化事業に関する委託事業」を実施することとなり、この事業の中で高圧加工装置の試作機製作を実施することとなった。これらの取り組みを経て、最高使用圧力 200 MPa、容量: 20L (250mmΦ ×420mm)、使用可能温度が常温~60°Cの試作機を完成させた。