2021 年 11 巻 2 号 p. 79-83
本研究は,若年健常成人を対象に,機能脚・非機能脚の間で足部形態や重心動揺に差があるのかを検討することを目的とした。対象は大学生52名とし,3項目の動作観察(物を蹴る脚,歩き始める脚,靴を履き始める脚)による機能脚の判定を行った。また足部形態と重心動揺を測定した。全対象者,および機能脚がすべて同側であった者(23名)において,機能脚・非機能脚の間で各指標を比較した。その結果,いずれの指標にも有意な群間差は認められなった(p≧0.05)。以上から,若年健常成人において,機能脚・非機能脚の間には,足部形態およびバランス機能に差がないことが示唆された。