2014 年 3 巻 4 号 p. 169-172
[目的]本研究は,端坐位姿勢における膝関節90度屈曲位ならびに膝伸展位で測定した足趾把持力と,その際の大腿部の筋活動量を比較した。[対象・方法]健常成人女性14名を対象とした。端坐位姿勢における膝関節90度屈曲位と膝関節伸展位の2条件で足趾把持力を測定した。また,膝関節屈曲および伸展時の最大随意等尺性収縮の筋活動量を測定し,足趾把持力の測定肢位を膝関節90°屈曲位および伸展位とした際の大腿直筋および大腿二頭筋の%IEMG を算出した。[結果]足趾把持力および大腿二頭筋の%IEMG は,膝関節伸展位が膝関節90度屈曲位よりも低値を示した。[結語]足趾把持力は,膝関節伸展位では最大発揮しにくいことが示された。