ヘルスプロモーション理学療法研究
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活動報告
施設入所後期高齢者を対象とした足趾把持バー付きルームシューズの介入効果
阪本 昌志村田 伸中野 英樹松尾 大川口 道生安彦 鉄平
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2019 年 9 巻 1 号 p. 39-43

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抄録

本研究は,足趾把持バー付きルームシューズが施設入所後期高齢者の身体機能や歩行能力に及ぼす効果を検討した。対象は施設入所後期高齢者8名であり,介入の効果検証にはベースライン期間(A)とそれに続く介入期間(B)を各4週間設定し,その測定値を比較するAB デザインを採用した。一般的なルームシューズで生活してもらったベースライン期間と比較し,介入後には歩行率の有意な向上と立脚期時間の短縮が認められ,歩行速度が有意に高まった。これらの知見から,足趾把持バー付きルームシューズは,施設入所後期高齢者の歩行能力を改善させる可能性が示された。

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© 2019 日本ヘルスプロモーション理学療法学会
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