園芸学研究
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葉影率から推定したLAIに基づく露地栽培ブドウの着果量調節事例
白石 美樹夫林 秀典上野 俊人
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2012 年 11 巻 1 号 p. 127-136

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抄録

露地栽培の生食用ブドウ18品種について,2か年にわたる事例調査研究を行い,生産現場で簡易に設定できるLAIに基づく着果量調節の手順について明らかにした.着果量調節を行う満開40~50日後のLAIと葉影率との間には,1%水準で有意な二次回帰が認められ,葉影率からLAIの簡易推定が可能であった.LAIに基づく着果量調節では,樹冠占有面積当たりのLAI,樹冠占有面積,想定果房重および葉面積当たりの着果量(赤色系:0.6~0.8 kg・m−2 < 黒色・紫色系:0.8~0.9 kg・m2 < 白色系:1.0~1.1 kg・m2)を変数に用いて数式化し,樹冠占有面積当たりの着房数を算出した.実証試験の結果,品種固有の特性が十分に発揮された高品質果実が得られた.

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