2022 年 21 巻 1 号 p. 35-42
慣行の軒高が2 mのハウスにおける新たなトマト多収栽培技術として,トマト連続栽培システムを開発した.開発したシステムは6段果房または8段果房摘心栽培を,それぞれ年間2,3回のインタープランティングを行うことにより,盛夏期を休耕し周年栽培することなく累計24段果房を収穫できることが明らかとなった.また,作付回数の違いでは,年4作区が年3作区より,寡日照時期に果実肥大する果房上葉の受光量が多く,平均果重と可販果率が向上することから,単位面積当たりの可販果収量が増加し,30 t・10 a–1以上が得られることが明らかとなった.