園芸学研究
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発育制御
キクの高温開花遅延の発生に影響を及ぼす品種特性および日長・温度条件
中野 善公鈴木 詩帆里熊谷 千敏鈴木 宏和八島 満里菜住友 克彦久松 完
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2026 年 25 巻 2 号 p. 101-107

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抄録

夏秋季のキクの栽培では,高温でも開花が遅延しにくい品種を選定することが安定生産に寄与する.本研究は夏秋季の高温遭遇による開花遅延の発生に関わる外的・内的要因を明らかにすることを目的とした.電照栽培に適した小ギク品種を用いて,複数年にわたる夏秋季の露地での電照栽培実験,および高温処理・日長処理を伴う露地での電照栽培実験を行った.栽培気温が高温であることは開花遅延を発生させ,品種の高温開花性が高いほど遅延程度は小さくなった.また,高温遭遇時の日長条件も開花遅延の発生程度に影響を及ぼし,十分な短日条件と比較して,開花促進的ではあるものの最適ではない長日長条件では高温遭遇による開花遅延の程度が大きかった.このとき開花の限界日長が長い品種ほど高温遭遇による開花遅延の程度が小さかった.以上より,環境条件として気温と日長,それらに対応する品種特性として高温開花性と開花の限界日長が開花遅延の発生程度に関与することが明らかとなった.高い高温開花性と長い限界日長を兼ね備えた品種を選定し,用いることで,高温の年でも安定した計画生産が可能であると考えられた.

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