園芸学研究
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土壌管理・施肥・灌水
アルカリ処理した有機性廃棄物の定植床への施用が‘プリンス’メロン苗の生長,果肉硬度,植物体および土壌に含まれるカルシウム濃度に及ぼす影響
西沢 隆戸谷 史近藤 裕子宍戸 良洋
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2004 年 3 巻 1 号 p. 39-44

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抄録

有機性廃棄物に酸化Ca剤を加えて加水分解した強アルカリ処理有機性廃棄物を,メロン‘プリンス’栽培の床土として用いた.
1.強アルカリ処理有機性廃棄物と山砂を1:1に調整し定植期の床土に用いた場合,山砂のみを床土に用いた場合に比べ収穫期における果肉硬度が上昇した.
2.強アルカリ処理有機性廃棄物を床土に用いた場合,山砂のみあるいは山砂に消石灰を加えた場合に比べて果実および成葉のCa濃度が有意に上昇した.しかし,果実および成葉におけるKの蓄積が阻害されることはなかった.
3.強アルカリ処理有機性廃棄物中には,果実の収穫時期でさえも山砂に比べてはるかに高濃度のCaが含まれていた.しかし,全Caに対する可溶性Caの割合は,山砂と同程度かむしろ低い値を示した.
4.強アルカリ処理有機性廃棄物は床土のpHを8.0以上に高めたが,果実の生長は阻害しなかった.

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© 2004 園芸学会
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