園芸学研究
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普及・教育・利用
‘水ナス’果実の抗酸化活性並びに外傷によるその活性の増大
橘田 浩二中村 隆森田 尚文今堀 義洋鈴木 敏征池田 英男
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2005 年 4 巻 2 号 p. 229-232

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抄録
地方品種‘水ナス’果実の抗酸化活性をDPPHラジカル消去活性測定法によって評価するとともに, 外傷被害が抗酸化活性に及ぼす影響を調査した.
外果皮中のアントシアニン含量とDPPHラジカル消去活性との間には正の相関が認められ, 相関係数r=0.93 (n=9) で, 統計的に有意であった.
クロロゲン酸は, 果肉中に多量に含まれており, 果肉中のDPPHラジカル消去活性の約1/2の活性を示した.
外果皮では重量比は1.77%と小さかったが, 単位重量当たりのDPPHラジカル消去活性が高かったため, 寄与割合は15.9%と大きかった. 果肉では, 重量比が98.2%を占めるため, 寄与割合は84.1%を占めた.
外傷果実の最外部におけるDPPHラジカル消去活性は, 正常部では3.46μmol・Trolox当量/g・f. w.であったのに対し, 外傷部では8.05μmol・Trolox当量/g・f. w.と有意に高かった.
以上のように, 地方品種‘水ナス’の正常果実は抗酸化活性が高いこと, および外傷果実は抗酸化活性がさらに増加していることが明らかになり, 近年関心が高まっている健康食品の中で, より高い抗酸化活性を有する素材として利用できる可能性が示唆された.
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© 2005 園芸学会
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