抄録
1.‘MY-20’は,2倍体栽培種の群馬県在来‘水ブキ’雌株に,‘八ツ頭’雄株を交配して育成された国内初のフキ交雑種である.
2.小花のほとんどが雌小花であり,‘MY-20’には雌株のみ存在し,雄株はない.
3.‘MY-20’の花穂収穫量は極めて多く,花穂は,植え付けた種株の芽付近に集中する傾向であり,かたまって発生した.また,花穂の周りを包んでいる苞の数が多く,2月における開苞率が比較的低かった.‘MY-20’の苞は,緑がやや濃く,アントシアニン発生が少なく,花穂のしまりはやや良く,品質においても優れた.
4.葉柄の長さについては,群馬県在来‘水ブキ’に劣り,‘MY-20’は,花穂収穫を主とした品種といえる.