園芸学研究
Online ISSN : 1880-3571
Print ISSN : 1347-2658
ISSN-L : 1347-2658
栽培管理・作型
実規模トマト栽培での排液再利用式ロックウールシステムの有用性の検証
礒崎 真英糀谷 斉小西 信幸黒田 克利佐藤 法子古田 堅持鈴木 啓史田中 一久冨川 章
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 5 巻 2 号 p. 135-140

詳細
抄録
農家の温室(0.4 ha)において,かけ流し式ロックウールシステムと排液再利用式ロックウールシステムを用いてトマトの栽培を行った.排液再利用式ロックウールシステムでは,給液用培養液は,一定量の排液を肥料混合タンクに投入後,原水を追加し,設定ECになるまで肥料原液タンクから肥料原液を投入して作成した.給液用培養液の成分濃度は1か月に1度の排液の分析結果に基づき補正したところ,新しい培養液の組成と大きく異ならなかった.2つのシステムでの年間果実収量には大きな差異はなかった.排液再利用栽培での無機成分施用量は,かけ流し式栽培に比べ22~47%減少し,肥料コストは33%削減された.本研究の結果,我々が開発した排液再利用式ロックウールシステムは,二三の改善すべき問題点があるものの,実規模のトマト栽培に適用できることが明らかになった.
著者関連情報
© 2006 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top