園芸学研究
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栽培管理・作型
刈り取り後におけるニラの器官別の重量ならびに糖類含量の変化
安 東赫池田 英男
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キーワード: ニラ, 再生, 転流,
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2007 年 6 巻 2 号 p. 217-221

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抄録

ニラの刈り取り後の生育特性や炭水化物の分配を詳細に理解するために,ニラを砂耕して,葉,底盤部,鱗茎および根に分け,刈り取り後20日間の器官別の重量と糖含量の変化を調べた.
植物体乾物重は刈り取り12日後まで減り続け,その後,増加したが,葉の長さが40 cmを超えて刈り取り可能となった20日後でも,刈り取り時の80%程度であった.特に根の乾物重は刈り取り後減少を続け,20日後には刈り取り時の約50%になり,ニラの根は炭水化物の貯蔵器官としての役割が大きいことが示された.
葉ではフルクトースが,その他の器官ではスクロースが多かった.スクロースは底盤部で特に多かったが,刈り取り4日後にはいずれの器官でも濃度が大きく低下した.植物体のアルコール可溶性糖含量は,刈り取り4日後で最少となり,その後,葉の伸長とともに増加して,刈り取り20日後には刈り取り時の含量を上回った.一方,多糖類含量は刈り取り8日後まで減り続け,その後はあまり変化しなかった.植物体の全炭水化物(糖類)含量は刈り取り8日後に最少(刈り取り時の60%)となって,20日後でも刈り取り時の72%までしか回復しなかった.

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© 2007 園芸学会
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