2007 年 6 巻 2 号 p. 313-316
メロン栽培では,各節から発生する巻きひげが,整枝誘引作業能率を低下させる.巻きひげの発生しないメロン‘千葉TL’と発生する‘タカミ’の両親を育種素材として,巻きひげが発生しないメロン新品種‘TLタカミ’を育成した.‘TLタカミ’は巻きひげは発生しないが,巻きひげが発生する部位からは,側枝または葉のいずれかが発生する.その他の特性は‘タカミ’とほぼ同等で,果実は‘タカミ’として市場で流通できる.本品種は整枝誘引労力が,従前の品種に比べて20~40%軽減でき,特に作業が遅れた場合に省力効果が大きい.