園芸学研究
Online ISSN : 1880-3571
Print ISSN : 1347-2658
ISSN-L : 1347-2658
解説
巻きひげのないメロン‘TLタカミ’の育成とその特性
平林 哲夫大泉 利勝佐藤 京子古手 敏治吉田 俊郎松尾 多恵子駒塚 富男
著者情報
キーワード: 新品種, 省力
ジャーナル フリー

2007 年 6 巻 2 号 p. 313-316

詳細
抄録

メロン栽培では,各節から発生する巻きひげが,整枝誘引作業能率を低下させる.巻きひげの発生しないメロン‘千葉TL’と発生する‘タカミ’の両親を育種素材として,巻きひげが発生しないメロン新品種‘TLタカミ’を育成した.‘TLタカミ’は巻きひげは発生しないが,巻きひげが発生する部位からは,側枝または葉のいずれかが発生する.その他の特性は‘タカミ’とほぼ同等で,果実は‘タカミ’として市場で流通できる.本品種は整枝誘引労力が,従前の品種に比べて20~40%軽減でき,特に作業が遅れた場合に省力効果が大きい.

著者関連情報
© 2007 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top