園芸学研究
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栽培管理・作型
12月加温作型のブドウ‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’における夏季および秋季の窒素吸収量と新梢成長,果実品質および収量との関係
田村 史人村谷 恵子
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キーワード: 収穫後, 施肥, 養液栽培
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2008 年 7 巻 1 号 p. 75-80

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抄録
養液栽培したブドウ‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’樹を用いて,12月加温作型における夏季および秋季の窒素吸収量が翌年次の新梢生育,果実品質および収量に及ぼす影響を検討した.果実を5月に収穫した後,夏季(6~7月)に3水準(窒素成分量で15 g,10 gおよび5 g・m−2)の施肥を行い,秋季(9~10月)には同量(12 g・m2)の窒素を施肥して12月14日から加温を行った.
開花期までの新梢の成長は,夏季施肥窒素量15 g・m−2および10 g・m2の両処理間では大差なかったが,5 g・m2施肥区では明らかに遅れた.開花期以後の新梢成長,成熟果実の果房重,果粒重および収量における区間差は小さくなった.しかし,糖度およびpHは5 g区で明らかに劣った.
新梢当たり花穂数,葉面積,果実品質,収量と夏季,秋季の窒素吸収量との関係を回帰分析で検討した.その結果,夏季および秋季の適正な窒素吸収量はともに8 g・m−2程度と考えられた.
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© 2008 園芸学会
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