園芸学研究
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収穫後の貯蔵・流通
フイルム包装保存中のコマツナへの光照射,給水処理および保存温度が外観品質および植物体内硝酸態窒素濃度に及ぼす影響
貝塚 隆史作田 祥司鈴木 雅人坂本 俊彦鈴木 栄荻原 勲
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2008 年 7 巻 2 号 p. 269-275

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抄録
フイルム包装して給水処理を行ったコマツナを低温・弱光下に保存したときの新鮮重,葉色などの品質および葉内の硝酸態窒素濃度の変化を検討した.フイルム包装して給水処理をおこなったコマツナは,フイルム包装による蒸散の抑制と,主根からの継続的な吸水が行われるため萎れが観察されず,保存後に新鮮重が増加した.弱光照射によって葉緑体の形成などが行われたため葉の緑色は退色しなかった.光合成,呼吸,葉緑体形成などで窒素が代謝されるので,各葉位および各部位(葉身と葉柄)ともに硝酸態窒素濃度が低下し,特に,14℃の条件で保存4日後に約36%の減少が認められた.以上のことから,コマツナを収穫後にフイルム包装,給水処理,弱光照射および低温条件を組み合わせて保存すると,品質の低下が少なく,硝酸態窒素濃度の低い植物体の生産ができることがわかった.
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© 2008 園芸学会
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