日本ヘルスサポート学会年報
Online ISSN : 2188-2924
ISSN-L : 2188-2924
標準化レセプト出現比 (Standardized Claim Ratio: SCR) を用いた我が国の在宅医療の現状分析
松田 晋哉藤森 研司伏見 清秀石川 ベンジャミン 光一池田 俊也
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 3 巻 p. 1-10

詳細
抄録

 National Database( NDB)を用いて算出した標準化レセプト比SCR の在宅医療分をデータとして、在宅医療の推進に関連する要因の検討を行った。その結果、在宅医療(居宅)に関連する要因として、往診(.313)、訪問看護指示(.218)、緊急往診(.219)、在宅療養中患者_ 緊急入院受入(.049)、療養病棟入院基本料(-.078)、訪問薬剤指導の実施(.004)が在宅医療(居宅)のSCR に有意に関連していることが示された。この結果は、在宅医療(居宅)を進めるためには、訪問看護や訪問薬剤指導といった在宅のチーム医療提供体制に加えて、緊急往診や在宅療養中患者_ 緊急入院受入といった後方病院の役割が重要であることを示している。

著者関連情報
© 2018 日本ヘルスサポート学会
次の記事
feedback
Top