抄録
本研究では、60歳以上の介護保険制度における介護認定非該当者、かつ不就労者を対象として、フレイル予防教室に参加してもらい、同意を得た参加者に、ポピュレーションアプローチ型フレイルチェック方式による主観的・客観的健康評価を行った。健康評価の調査結果から、プレフレイル・フレイルの現状と課題について検討した。教室参加者96名(男27名、女69名)に対し、同意を得られた調査対象者は82名(男21名、女61名)であった(85.4%)。チェックリストを用いてフレイル群、プレフレイル群、非該当群に分類した。フレイル群は11名(13.4%)、プレフレイル群は26名(31.7%)、非該当群は45名(54.9%)であった。年齢、性別は3群で有意差を認めなかった。TUG、握力、かな拾いテスト、主観的健康感、運動習慣、運動する仲間の有無、相談者の有無、ストレスの有無、睡眠の状況において有意差が認められた。運動する仲間がいるものは、握力の値が高い、かな拾いテストの値が高い、1日の歩行時間が短い、主観的に運動不足だと思わないことが因子として抽出された。プレフレイル状態から健康状態とは異なった事象が主観的・客観的問わず出現していることが明らかとなった。