抄録
この研究では、視聴覚教材を活用して、学生が国際協力ボランティアに関する「共感」感覚に焦点をあて、今後の教育のあり方について検討した。
学生たちに提示した視聴覚教材は、教材提供機関の意図を学生たちに的確に伝え、訴えかけ、理解されるものであり、学生たちのボランティア感覚を向上させるために効果を上げるものであった。
テキストマイニングの結果から、国際協力ボランティアに関する学生の共感感覚が「ボランティア=善、変化・成長、生き様、役立ちの継続」を軸としていた。
そうした学生の「共感」感覚を活かした、授業展開や教材の選択、開発を行うためには、明確な意図のもと、可視化された教材を活用することが有効であろうことが示唆された。