抄録
我が国のシングルマザーの就業率は高い。しかし、再就職先は、非正規雇用が少なく「ワーキングプア」に陥
る傾向にある。やはり、正規雇用されるには、病児保育などの子育て資源の利用を念頭においた求職活動が必要だ。
しかし、この利用を念頭に入れて動いているシングルマザーは少ないだろう。彼女たちは、稼ぎ手である夫がいない
ことからすぐに働かざるを得ない。つまり、手短な織り込みチラシなどで探すのが現状だ。これよりも、ハローワー
クなどを利用した方が正規雇用として就職しやすい。昨今は、マザーズハローワークなどでは、子育て支援の情報も
紹介されることから、なおさら公的な機関を利用した方がよい。ここへ、彼女たちをつなげるには、離婚届けを出す
市民課などに、ハローワークなどの案内をおくことを提案した。