人間福祉学会誌
Online ISSN : 2435-9254
Print ISSN : 1346-5821
インクルーシブ保育への理解を深めるための実習報告書と 教員のサジェスチョンによる学び
保育における「養護の働き」と「教育の働き」という観点から
舟越 美幸
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 21 巻 2 号 p. 77-85

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抄録
実習生が「エピソード記述方式を用いた実習報告書」に取り組む際、教員が対象の事例についてサジェスチョンを行い、保育の基盤となる信頼関係構築について以下のことが明らかになった。まず実習生と特別なニーズのある子どもは相互に主体として存在するため、互いに分かり合えなさを抱えるが、「養護の働き」を用い、共感的な他者として「教育の働き」を絡め、関わることが求められていること。さらに、信頼関係を築くことは、共感的な関係を作る心情や意欲を形成し、子どもが主体として実習生の願いを受け入れるよう態度を調整すること。また実習生は、特別なニーズのある子どもの保育の方法と環境について以下の二点の学びを得た。①子どもの興味・関心を捉え段階的に環境を構成する必要性についての学び②信頼関係を構築することで、クラス集団と共感的な関係を広げ、協同する活動に憧れを持てるような心を育てる必要性があるという学び。
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© 2022 人間福祉学会
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