抄録
A大学では、老年看護学実習前に実習に向けた実践的な思考を学ぶために紙上事例の看護過程演習を教授している。認知症高齢者の全体像および看護介入がイメージできることを目的に、独自の動画教材を作成した。質問紙調査の結果、動画教材の学生評価が高かったのは、認知症高齢者への看護介入8項目の中で〈患者と視線が合う位置で話かける〉であった。看護過程演習に動画教材を活用したことによる学習効果についての自由記載からは、≪学生のペースで学べる≫≪患者像の把握≫≪患者を捉えるためのアセスメント≫≪患者とのかかわり方≫の4 カテゴリーが抽出された。独自に動画教材を作成した利点として教員が伝えたいと考えた看護介入のポイントとなる場面を選択し焦点を当てたことで紙上事例では伝えられない患者像に気づくことに繋がった。