抄録
本研究はリスクマネジメント理論モデルにおける事故防止策と事故防止策以外で事故防止につながる取り組みの構造を検証することを目的とした。東京都内の介護老人福祉施設全580施設の職員1740名を対象にアンケート調査を実施した。欠損のあったデータを除き367件を分析対象者と有効回答とし、分析は因子分析を用いた。結果として①事故防止策21項目4 因子構造、②事故防止策以外で事故防止につながる取り組み21項目5因子構造であることが推測された。信頼性についてはCronbach’s α係数で①事故防止策がα=0.903、②事故防止策以外で事故防止につながる取り組みがα=0.859であった。適合度指標は①事故防止策の適合度指標はCFI =0.846、RMSEA =0.090、②事故防止策以外で事故防止につながる取り組みはCFI =0.821、RMSEA =0.091であった。CFI とRMSEA の値に留意する必要はあるが一定の信頼性と妥当性が認められる尺度であることが確認された。