人間福祉学会誌
Online ISSN : 2435-9254
Print ISSN : 1346-5821
登園拒否を示す自閉スペクトラム症児における機軸行動発達支援法の効果
対人コミュニケーションスキルの獲得を目指して
松田 光一郎
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 24 巻 2 号 p. 1-7

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抄録
2001年の米国学術研究会議において、早期に言語の自発使用を獲得させる行動介入の有効性がガイドラインに示された。特に、自閉スペクトラム症児に対する早期集中行動介入は、発達早期に行動介入することによって、その効果を最大限に得ることができ、自閉症状からの回復が明らかにされている。そこで、本研究では、登園拒否を示す自閉スペクトラム症児が、遊びの場面で困難を感じたときに適切な援助要求や意志伝達が行えるようになることを目的に、機軸行動発達支援法による早期集中行動介入を行った。この手続きにより、肯定的な対人関係の機会を増やすことや、対象児が困難感を示したときに適切な援助要求や意志伝達を行うことができるよう、遊び場面の中でモデル提示を行った結果、対象児は他者に対して自発的に「一緒にあそぼ」「貸して」といった対人コミュニケーションスキルが生起するようになり、機軸行動発達支援法は一定の効果があるが示唆された。
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