抄録
【目的】本研究は、マイクロアグレッションの実態把握のための概念的枠組みを整理することを目的とした。今回はアルコール依存症者と遷延性意識障害者についての検討内容を報告する。
【結果】援助者のアンコンシャス・バイアスが、依存症者の回復観や生活の質に悪影響を及ぼすことが確認できた。また、遷延性意識障害者やその家族に対しても、さまざまなマイクロアグレッションが存在することが整理できた。
【考察】援助者がマイクロアグレッションについて理解すること、場面について振り返ること、そして他の専門職種
との情報を共有して地域社会に向けて発信することが必要である。
【限界と課題】今回はマイクロアグレッションを定義するための実証的な研究をするまでに至っていない。今後は本研究で整理した内容をもとに、マイクロアグレッションがいかなる形態でどのような場面で生じるのかを明らかにするための実証的な研究を行う。