抄録
研究目的は、長野県須坂市における民生委員と保健補導員との関わりおよび民生委員が保健補導員に期待する役割について明らかにすることである。保健補導員とともに高齢者福祉に関連する地域活動を行ったことがある民生委員を対象に、半構造化面接によるインタビュー調査を行った。結果は、民生委員と保健補導員との関わりについて、4 つのカテゴリー【役割の相互理解】【情報共有】【共通の目標と活動】【通常時と非常時の協力】が抽出された。保健補導員に期待する役割は、6 つのカテゴリー【既存の役割の維持】【学習内容の普及と活用】【より綿密な高齢者との関わり】【任期後の継続的な協力】【拡大した利用者層への対応】【両組織のさらなる連携・協力】に分類された。今後、地域包括ケアシステムと地域共生社会の構築にむけて、保健・福祉の地域レベルの保健補導員と民生委員の両組織の
特徴を活かしたうえでの持続可能な地域活動の重要性が考えられる。