人間福祉学会誌
Online ISSN : 2435-9254
Print ISSN : 1346-5821
若者支援における「居場所」について
利用対象者が異なる「居場所」の比較に焦点をあてて
田中 小百合
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 24 巻 2 号 p. 47-53

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抄録
若者支援は、主にひきこもりの若者や当事者家族、不登校を含む子ども・若者に対し実施されている。そのため、支援対象の属性は異なり、また、支援活動も複数領域にまたがる。本研究は、若者支援における「居場所」でスタッフとして活動する4 人の語りから、「居場所」を捉える試みを行った。スタッフが活動する「居場所」の運営形態は自治体等の委託または独自運営に分かれ、利用者の属性も異なるが、若者支援の複数領域に共通する概念を見いだせた。全員が、利用者が対峙する社会的困難を憂慮し、「居場所」が存在し続けることが重要との意識を持っていた。さらに、スタッフ自身が「居場所」に居場所的感覚や当事者感覚を抱き、利用者との関係性に支援と被支援の枠に収まらない感覚を抱いていた。これらの背景に、「居場所」が外に開かれていることが関連すると考えられる。
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© 2025 人間福祉学会
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